打撲や捻挫に有効

打撲や捻挫に推拿は非常に有効

打撲や捻挫は皮下出血・腫れ・痛みなどの症状が現れますが、ほとんどの場合は、特別な治療を受けなくても自然に治ることが多い。っと!一般的に考えられていますが、推拿を受けると非常に早く改善します。

打撲や捻挫をして病院や接骨院へ行けば湿布やテーピングによる固定などで動かさなければ「痛くない」状態になりますが、結構な疼痛が長引くのです。

中医学の考えで出血(内出血)は「瘀血(おけつ)」と呼ばれ病理的物質となります。

ちょっとしたコツと知識が必要ですが、痛みのある個所に推拿を与えると知覚神経を経由して脳から鎮痛物質を分泌、しばらくすると痛みが引き始めます。
患部の血流が良くなると、病理的物質が取り除かれます。中医学で言う「活血化瘀(かっけつかお)」です。活血化瘀の意味は「血を活発にして病理的物質を除去」するという事です。
血流が良くなり新しい血液が損傷した組織を修復する好循環を作り出します。

鎮痛作用もあり、病理的物質の除去もあり、損傷箇所の修復もありなのです。

しかも、鍼灸のようにツボ刺激も同時に行い、手技の刺激範囲が広いので、柔道整復や整体、カイロプラッティス系、あん摩マッサージ指圧、鍼灸より効果が良いのです。

余談ですが中国の体育系コーチは推拿使いです。
中国では骨折には「骨傷科」で治療もしていますが、ギブスを外した後も「推拿」の手技を使っています。

推拿の手技を大別すると1振(摆:bǎi)動類 2摩擦類 3押(挤:jǐ)圧類 4叩擊類 5運動関節類に分けることが出来ます。更に分類すると20種類以上に分けられ、部位で更に詳細に分けることも出来ます。例えば.押(挤:jǐ)圧類の按法なら1指、2指、3指、手根按法など。
指圧とあん摩が指圧あん摩マッサージの専売特許のように思われがちですが、推拿から見れば推拿の手技の一つに過ぎませんし、ここに掲載していない複式、複合手技(高級手技)、小児推拿の手技もあります。
因みに日本では「あん摩」と表記されますが、按法と摩法を合わせて中国で「按摩:Ànmó」ですから。もう一つ付け加えるならカイロプラッティス系の矯正手技が推拿で言う6.運動関節類の抜法・抜伸法です。
日本にある様々な徒手療法の中で推拿しか無い、最大の特徴が1.振(摆:bǎi)動類の滾法(こんぽう:Gǔn fǎ)と一指禅推法(いっしぜんすいほう:Yī zhǐ chán tuī fǎ)でしょう。
滾法と一指禅推法の共通する特徴
効能:舒筋活血・活絡・滑利関節・祛瘀消腫・健脾和胃・など血液循環を良くして筋肉疲労を除去する作用があります。

中医学で言う「活血化瘀」の意味は「血を活発にして病理的物質を除去」するという事ですね。この活血化瘀は「血を活発にして病理的物質を除去」と血流を良くして新しい血液が損傷した組織を修復する」好循環を作り出します。

この好循環を作り出すために必要なのが『手技の持久・有力・均等=「深透」』です。
「深透」は共振(共鳴)によって身体が持つ固有振動数を発生させ、体のインナーマッスルや内蔵まで力を伝達させます。そして滾法は「深透の広範囲」、一指禅推法は「深透の深さ」に特徴があります。
力任せのパワーでなく、「深透」によってインナーマッスルや内蔵まで力を伝達させる事が推拿の特徴です。

『手技の持久・有力・均等=「深透」』の習得には時間がかかり、過去のブログにも記載していますが、滾法で習得するまでにかかる時間は約8,000時間です。その根拠は数百年の間に推拿の先人が取り組んできて「それぐらい時間が掛る。」という事です。
滾法の「広範囲」と一指禅推法の「深透の深さ」を使った実績はホームページの「患者さんの声」に掲載されています。
論文発表は2012年国際伝統医学・和合医療学術大会論文「頚椎症における中医学推拿療法の効果」発表済です。